情報を収集しよう
神奈川大学附属中学校・高等学校 大場愛美 先生
1.情報を探そう
メディアの特徴を理解して、多様なメディアから情報を集めよう。
●文献調査 *すべての研究で必要
特 徴 | ポイント | |
ウェブサイト | リアルタイムの情報を収集できる。 誰でも情報公開できる。 |
不確かな情報や誤った情報も混在しているので、 開設者の情報をまずは確認しよう。 |
書籍 | 多様なジャンルがそろっている。 編集者が確認しているため信頼性が高い。 |
学校の図書室や地域の図書館を利用しよう。 インターネット上でも読めるものは一部ありますが、有料の場合もあります。 また、わからないことがあれば司書の方に聞くと丁寧に教えてくれます。 |
新聞・雑誌 | 地域の課題について情報を集めやすい。 昔の資料を見ることができる。 |
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論文 | 最新の研究について知ることができる。 | |
オンライン データベース |
信頼性の高い大量の情報を手軽に検索することができる。 |
●その他の調査 *文献調査で明らかにならない場合、実施しよう。
特 徴 | ポイント | |
ニュース ドキュメンタリー |
特定のテーマについて深く掘り下げて取材されているものが多い。 | テレビやラジオ、DVD、テレビ局のウェブサイトなどで視聴することができます。 作り手の視点が入った編集になっていることに気をつけて視聴しよう。 |
アンケート調査 | 特定の情報を得るために、複数の人に同じ質問をすることができる。 | まずは、同じような先行研究・事例がないかを確認しよう。 |
インタビュー調査 | 特定の人や団体の生の情報を詳しく聞くことができる。 | アポイントを取る必要があるので、担当の先生と相談してみよう。 下調べを入念に行い、調べてもわからないことを中心に聞いてみよう。 |
フィールドワーク | 人、集団、国、動植物、土地など多岐にわたる。 実際に観察しに行くので、実態を把握しやすい。 |
調査しないと明らかにならないことか確認しよう。 アポイントが必要な場合や安全な場所なのか確認する必要があるので先生に相談しよう。 |
実験・実習 | 仮説が正しいかどうかを検証することができる。 | 自分たちでできる実験や実習なのか先生に相談してみよう。 |
2.情報をメモしよう
・書籍ならば「奥付」、ウェブサイトならば「URL」をメモして、
いつでも探せるようにしておきましょう。
・参考にしたい内容をメモしておくと、発表や論文執筆などのまとめのときに役立ちます。
(参考資料)
・後藤芳文・伊藤史織・登本洋子『学びの技 14歳からの探究・論文・プレゼンテーション』玉川大学出版部、2014年
・岡本尚也『課題研究メソッド 2nd Edition』啓林館、2021年