【開催レポート】高校探究プロジェクト連携「探究的な学びの実現に向けた協働・共創プロジェクト」

後日、WSを企画運営した「わくわくチーム」の振り返りMTGでは、今回の成果として、砂岡先生(広島県立教育センター)「WSを通じて受講者の探究観が(より柔軟に)変容していく姿が見られたことがよかった」、小関先生(青森県総合学校教育センター)「プログラム構築の経緯に成果を感じた。受講者の反応を予測した事前ワークのおかげでビフォー・アフターを提示してもらえたことが運営側にとって参考になった」、長野氏(広島県立教育センター)「受講者のひとりが“具体な話ではなく、探究の核の部分について本音の心の中の内面で話せたことがよかった”とつぶやかれたことが印象的だった」などの感想が共有された。

また、藤塚先生(大分県教育委員会)が「そもそも今回のような研修に必要性を感じ、自主的に参加するモチベーションがある受講者なので、最後は本音でもっと話したい気持ちになった」と語ったように、今後の課題として「ワークの時間配分が短い」「話す内容の幅が広すぎる」「受講して欲しい人たちへの周知方法」「持続可能な運営方法」などの意見には、企画側がどのような意図をもって通年(全4回)のプログラムを考え、第1回を位置づけているかという思考プロセスをもっと積極的に提示していくことが全体の学びの質を上げるのではないかという提案も出された。

西村氏は、運営側の振り返りの内容がいずれも「受講者ファースト」の目線で語られがちな面に言及しながら、今回の研修の意義を次のようにまとめた。

「受講した方々の反応を振り返っての成果と課題も重要ではあるが、指導主事の皆さんのエージェンシーを高め、研修デザインの仕方のスキルアップの場になることも今回の目的のひとつ。打ち合わせから研修までをチームで実装し、振り返りまでの一連の流れが長期的に経験できるという稀有な場を通して、皆さん自身の学びや次の課題を話し合えると違った意味でのコスパの良さが生まれる」

そこには、普段から生徒主体の学びの最大化を考える教員ではあるが、今回のような指導主事のための学びの場においては「受講者ファースト」の目線以上に、意識的に「指導主事としてのエージェンシー」に向き合うための研修と位置づけることで、研修デザイナーとしての学びが最大化できるという期待が込められている。