【開催レポート】高校探究プロジェクト連携「探究的な学びの実現に向けた協働・共創プロジェクト」

オープニングは、広島県立教育センターの長尾氏による「みなさんが教員を志したときに思い描いたわくわくする生徒の姿を実現できるのが探究的な学びであり、わくわくする探究的な学びを我々自身がわくわくしながら探究することがこの講座のコンセプトである」という挨拶から始まった。

まず最初のアイスブレイクでは「こんな授業はイヤだ!」のテーマに対して、「一方的に聞く」、「意欲が持続しない」などの意見が全体で共有されたのち、アドバイザーの西村圭一氏(東京学芸大学 高校探究プロジェクトリーダー)による講話が続いた。

受講者の対話ワークの前段階として、西村氏は講話「今、なぜ探究的な学びの実現が求められているのか」において、現代社会の複雑さや変化に対応するためには、深い理解と応用力がますます必要になるとして、その理由を以下のようにまとめた。

この講話の内容が受講者の記憶を呼び覚ますフックとなり、その多くがこれまで経験してきた学習場面を具体的に思い出したようである。その後に続く対話ワークでは、受講者同士の主体性に多くをゆだねる環境設定ながら、さらに探究的な学びに対する解像度が上がっていくような“問い”がデザインされていた。

ワーク①『え?これも探究だったのかな?「探究の芽」を共有!』、①‘『なぜ?それを探究だと思ったの?』、②『探究の芽を育てるために、授業でどのようなことを大切にしたいか』、③『新たな一歩を、わくわく宣言!』と回数を重ねるごとに、時間が足りないほどの盛り上がりを見せたことが受講者の感想にも現れている。

司会を務める小関先生(青森県総合学校教育センター)が、受講者を各ブレイクアウトルームに送り出す際に「答えを求めるのではなく、きれいにまとめるのではなく、成果物を仕上げるのではなく、本音を大事に」と声をかけていたことも印象的であった。

また、受講者による全体共有の時間では「探究にのってこない生徒には、まずお互いの信頼関係を築き、その生徒の興味を見つけて寄り添っていく姿勢でいる」「教員も楽しまないと、生徒たちは敏感に感じている。生徒に渇望感が生まれる仕掛けづくりが大切」などの対処法などが語られ、受講者の多くが画面上で深く頷く様子が見られた。この腹落ちした納得感が受講者の次なる探究的な学びを加速させると感じた。