私たちの目指す探究的な授業づくり(数学科)
ーチャイムが鳴った後にも余韻が残る授業へー
東京学芸大学「高校探究プロジェクト」リーダー 西村圭一
00:15
後ろの生徒が先生に何やら話しかけています。
前方には、会話に加わりたいという表情をしている生徒がいます。
左側ではお隣の生徒同士で意見を交わしあっています。
非常に活発な授業風景です。
00:45
y=(logx)²のグラフを書こう。
01:17
生徒たちに「問い」が生起していることによって、教室内が活発な状況になっている。
授業が終わった後も、生徒たちは「問い」について話をしている。
自然にホワイトボードの前に生徒たちが集まって議論をしている。
このように、チャイムが鳴った後にも余韻がみられる。
01:48
「このような授業を目指したい」というのが私たちの思い。
そのためには、どんなことが必要だろうか。
01:55
問題提示を工夫すること?
生徒たちの考えを活かす?
必要なのは教材研究?
03:45
授業づくりに一つの正解があるわけではない。
目標によっても、生徒によっても、問題によっても変わってくる。
まさに授業づくりは、先生方にとって「探究」です。
教室で生徒が活発に活動する、授業後にも余韻がある授業。
このような授業を作っていくことには生徒にどんなメリットがあるでしょうか?
04:15
手際のいい熟達者ではなく、適応的熟達者になるには?
1. 絶えず新奇な問題に遭遇すること
2. 対話的な相互作用に従事すること
3. 切迫した外的必要性から解放されていること
4. 理解を重視する集団に所属していること
波多野誼余夫 (2001)「適応的熟達化の理論をめざして」『教育心理学年報』40, p. 45-47
05:17
数学の授業に当てはめてみましょう。
-算数・数学の学習過程のイメージ
生徒の「問い」を原動力にした学習プロセスへ。
06:05
このような授業を目指すことは、数学的に考える力の育成に向けて、
生徒の学びを最適化することになります。
このような授業では、授業後に余韻が残っている。
「高校探究プロジェクト」では、生徒と先生方がこのように余韻を味わってもらうためのお手伝いをしていきたい。